古来より妖を狩り人を守る鬼斬り役十二家が存在する世界。妖の数が極端に減った現代でも妖と鬼斬り役は互いに戦い恨みを重ねていた。
ごく普通の高校生天河優人は、16歳の誕生日に謎の美少女・緋鞠と遭遇する。彼女は優人の祖父との約束でこれから優人を護るという。主人公は本人はごく普通、と思っていたけれど実は鬼斬り役の家の血筋、緋鞠は優人の家に忠誠を誓った猫の妖。緋鞠の出現で優人は自分の出自を知り自分を狙う妖の存在を知ることになる。
守護を目的とした緋鞠をはじめ、襲来したのち和解した妖、鬼斬り役の他家の少女、一般人の幼馴染の少女などが優人のもとに集っていくという展開で、オカルトファンタジーを下敷きにした典型的な美少女ハーレムアニメ。
妖と人間の戦いをベースにお色気ハーレムネタ、策謀やすれ違いなどキャラが交錯するシリアス面とヒロインたちのなりふり構わぬ主人公争奪ラブコメが融合した内容。
両立していたものの、やはり戦闘系より恋愛系の展開が充実していたかなあ。メインヒロインのオトコマエな言動と一途な面のギャップとかツンデレとか男性が好みそうな女性キャラが多かったなあ。まあハーレムアニメだから当然か。記号だけというわけでもなくそれなりに血が通ったキャラ設定ではありますが、個人的にはもう少し共感できる部分が欲しかったかなあ。
絵はかなり綺麗で、ヒロインの半裸とか主人公に迫るとか、割と直球なエロ展開なのに例の白煙が穂ほとんどなかったのが印象的でした(そこかい!とか言わない)。あとで知ったけど制作側の並々ならぬ努力の賜物だったらしい。情熱のベクトルがずれている気がしないでもないですが、気が散らずに視聴できたのは確か。萌え要素は重要視しないクチですが女性の体のラインは綺麗だなと思いました。
2010年UHF局他放映全12話 / 堪能度:★★★☆☆