同名ライトノベル原作。普通の男子高生・瀬能ナツルは、ある朝、目が覚めると女になっていた。そして臓物アニマルのぬいぐるみがしゃべり「ケンプファーとして戦え」と告げられる。
臓物アニマルシリーズのぬいぐるみがその持ち主たるケンプファーのナビ役になっている。ケンプファーになった人物は特定の色の腕輪を嵌められ特殊能力を与えられ、自分と違う色の腕輪のケンプファーと戦うというシステムのよう。どういうわけかケンプファーは女性限定ということで男である主人公はバトルモードになると女性に変身するという設定。
主人公はわけがわからないまま戦いに巻き込まれていくわけですが、バトル込み萌え系学園ラブコメといった感じの内容。1人の男子主人公と、憧れの女の子、怜悧な生徒会長、眼鏡娘、幼馴染と女子面々が取り囲む定番のスタイルでもあり。
主人公が憧れる女性は主人公の女性版に好意を持ち男性版にはいっそすがすがしいほど興味を示さない、主人公と同じ腕輪の眼鏡娘はあからさまに主人公に好意を抱いているが主人公は別の女性一筋、などなど一方通行だったり他者に振り回されたりといった人間関係が見所か。
本来男子の主人公が、女性体になれることもあり女子部に入るという展開など、百合要素や男性向け萌え要素、ちょっときわどい演出などもふんだんにあり、いまどきな話だなあという印象をうけました。
キャラつくりはあからさまな萌えものより血が通っているかんじ。恋愛感情ややりとりの演出とかね。個人的に意外な人物の本性が明らかになっていく終盤の展開はけっこう楽しめました。
2009年AT-X・BS-TBS他放映全12話 / 堪能度:★★★☆☆