曇天・プリズム・ソーラーカー 村田雄介 / 太田垣康男

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主人公は交通事故で父を亡くした母子家庭の青年。経済的理由から一旦大学進学を諦め親戚の工場に住み込みで勤めながら大学進学の資金をためている。そんな中、工場の倉庫がとある大学の研究室に貸し出され、それなりに技術を持つ主人公はそこで行う研究の協力することになる。
研究内容はソーラーカーであり当面の目標は鈴鹿の大会出場。父の事故から車を忌諱している主人公が新しい車の開発と目標であるレースに関わるという展開に。
ソーラーカーの製作過程と主人公を含めたそれに関わる人たちのドラマが基軸となる模様。奇を衒ったものはなく地に足がついた堅実かつ安定した構成の物語。
プロジェクトが一時頓挫した理由や主人公の過去の事故が絡んでくる構成はうまいなあと。過去苦学生だったという設定で落ち着いたキャラのソーラーカープロジェクトの顧問がちょっとツボだった。微妙な表現ですが大人らしい大人という印象。
こういう話を見ると鳥人間コンテストの参加チームの製作ドキュメントとか思い出すなあ。

原作:太田垣康男 / 漫画:村田雄介
ジャンプ・コミックスSQ.全2巻 / 集英社
ジャンル:少年・ドラマ / 好み度:★★★☆☆