魔を封じてきた神奇師が死亡し、その息子であり次期神奇師となる立場ながらなりたくはない少年・迅だが、神奇師の座を巡る争いと妖魔の戦いの渦中に身を置くこととなる。オカルトファンタジー。
古来から魔を封じる血筋の主人公と、主人公の血筋の傍流で補佐役の役割を担う血筋の出の少年たちの話、なのかな。基本は魔物退治なんだけど、跡目争いのような要素も入っている模様。主人公は自分の血筋の理がよくわかっていない状態で、主人公が得るべきものを周囲が狙うみたいなかんじ。とはいえ単純な跡目争いというわけではなく、変なところでひねりを加えてあったり、状況や登場人物を十分把握しきれないままキャラがどんどん動いて共感しづらいことこの上なく。このレーベルではよく見られる傾向なんだけど話よりも美麗なキャラたちのやりとりがはまれば面白いのかなあ。単に若者感覚が理解できないだけなのか。
山田シロ
あすかコミックスDX全3巻 / 角川書店
ジャンル:少女・ファンタジー / 好み度:★★☆☆☆