昭和30年ごろの日本の栄えている港街。その街外れにぽつんとある老舗の和菓子屋を切り盛りする幼い姉妹を中心としたほっこりストーリー。
舞台は近代化の波が押し寄せる30年代の日本。母親から老舗和菓子屋を譲り受けたのは学生の姉と幼い妹。姉が主に和菓子を作っていて腕も確かだが、世相から洋菓子におされ気味で、店の立地も再開発に取り残された街外れ。そんな中でも大好きな和菓子を作り切り盛りしていくという現状。
主人公たちをとりまく背景は景気のいいものではないが、作品の雰囲気自体は明るいというかほのぼのとしています。ちょっとだけファンタジー系の要素も加味されている模様。
物語途中からメインキャラが新しく登場しますが新しい出会いではなく姉の既知の人物ばかりだし、で穏やかな日常の中のちょっとしたハプニングと温まる交流といった感じ。2巻目以降には物語がちょいシリアスに動く予感。
和菓子自体に関してはそれなりに造詣が深い描写になっている印象。和菓子と一口に言ってもけっこう種類あるなあ、と再認識。作画の技術が高いからか、著者の思惑通り(?)読んでいると和菓子が食べたくなるよ(笑)
深山和香
電撃コミックス1巻 / アスキーメディアワークス
ジャンル:少年・ドラマ / 好み度:★★★☆☆