Mnemosyne ムネモシュネの娘たち 

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新宿に事務所を構えるふたりの女性。不死者たる彼女たちの数百年に渡る出会いと別れ、そして彼女たちの不死に関わるエイポスの思惑と天使の因縁を描くSFドラマ。
見た目はグラマラスと清楚を合わせた大人の眼鏡女性と幼い印象の美少女のふたりが物語の主人公かな。彼女たちは不死者であり、花の蜜に誘われる虫のごとく「天使」に喰われる恐れがある、という設定。
まあとにかくグロエロ描写が多分にある作品。自分たちを喰らおうとする天敵ともいえる天使の描写とか、不死なので肉体的ダメージを喰らうと再生はするんだけどかなり痛みを伴うようで叫びが半端ないし再生の描写がものすごくリアルというかグロいという。あとなにげに百合というかレズというかなエロ描写や設定が目立つのも特徴か。
80~90年代黎明期のOVAを見ているようだった。グロやエロ方面にいろんな意味で丁寧すぎる描写。展開は難解というか電波っぽいのだが、話自体は神話オカルト系統で思ったよりシンプルだったのかも。とはいえ観念的というかグダグダ感が強かったのは否めない。
作品自体には突っ込みどころはおおいと思うけどこういうのは嫌いじゃない(笑)あと1話ごとに年代というか年月が10年かそれ以上すっ飛ぶのだけど、それをさりげなく感じるのが美少女が使うパソコンのスペックというところが興味深かった。パソコンが出てくるシーンだけ再度見直したいと思ったり。
エピソードごとに年代が変わり、ゆえに不死の二人以外の登場人物の変遷と相関も見所かな。こういう構成は好物。
制作年からかなり経ってふらっと動画で視聴したんだけどやっぱり地上波放映じゃなかったのかね。

2008年AT-X放映全6話 / 堪能度:★★★★☆