霊が見え霊に好かれやすい体質を持つ佐倉隼の前に、葬儀屋と名乗る奇妙な美青年が現れる。彼の仕事を手伝わないかといううさんくさい提案を持ちかけられ一度は断るものの、魂を奪う悪霊に目をつけられ選択の余地のなくなった隼は彼と契約することになるが・・。
基本は人の魂を食べる悪霊を退治するファンタジーアクションですが、コミカルな雰囲気を出しつつも物語の本質はダーク系というべきか。
主人公は相棒となる葬儀屋に半ば嵌められたような形で契約を交わすことになったり、魂を人質にとられたような現状だったり、相棒の葬儀屋は何か目的があるようでその関係から同業者や上司から監視状態にあったり、と主人公のあずかり知らぬところで話が進んでいくような構成。
絵柄は可愛く煌びやかな場面でもごちゃっとしていなくて読みやすい画面構成がミソ。特に、葬儀屋の葬送のアクション、最後の棺おけに悪霊を突っ込んで終わるという演出はなんとなくツボでした。アニメでやると映えそうな絵面というか。
黒執事のようにそこはかとなくBLな雰囲気もあるようなないような。謎の青年とまっすぐ少年という組み合わせが好きな人にはお勧めかもしれませぬ。
赤井ヒガサ
ガンガンコミックスオンライン全8巻 / スクウェアエニックス
ジャンル:ファンタジー・アクション / 好み度:★★★☆☆