宝物はぜんぶここにある 糸井のぞ

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行方不明の父親を探すため旅に出る母親に、児童文学作家・信太郎にあずけられ、居候の書生がわりに身の回りの世話をする少年・旬之介。 信太郎、彼の劇団員の恋人や彼を訪ねる子持ちやもめの青年、旬之介と女装男子の親友・・作家と書生と周囲の人間が綴る恋愛人間模様を描いたBL。
行方不明の父、父を探す旅をする母、母に作家の家に置かれた朴訥な眼鏡少年、少年が親友と思うが少年に懸想する女装男子、奔放な作家、そんな作家に惚れる劇団員、作家のファンで家に訪れる子持ちやもめ、作家と学生時代からの縁を持つ編集者・・・。
恋愛展開もどこかリアルで、恋愛以外に疑似家族要素も多分にあるドラマ性の高い内容。登場人物が多いですが各々の人物のドラマというか思うところとかがしっかり描かれていて、複雑なようで読みやすく読み応えのある内容でした。人物描写が巧いんだよなあ。作家先生が主格の一人というのもあるのかもしれないのですがどことなく純文学的なけだるさみたいな雰囲気が印象的でした。BLを読まない人にも読める内容なかんじがしました。

糸井のぞ 
シトロンコミックス全1巻 / リブレ出版
ジャンル:ボーイズラブ / 好み度:★★★★☆