電波で謎な演説を繰り返す村上ユウカにクラスメイトの面々は聞き流し無視をすることが常であったが、退屈で平和な日常に辟易している男子・修士が気まぐれにユウカに話しかけたことから彼女の世界に引き込まれていく。
どこにでも見られる学校の教室内。白崎修士は退屈で平和な日常に辟易していた。そんな中、今日もクラスメイトである上村ユウカは教壇に立ち、この世は病んでいると力説する。この電波で謎な演説をするという彼女の行動は常のことでクラスメイトは聞く耳を持たないしそれ以前に彼女の存在を完全に無視している。そんな彼女に主人公は気まぐれに意地悪い言葉を投げかける。
ユウカは自分への悪口に嫌悪するどころか自分に話しかけたことに驚き、主人公は彼女と関わることによりそれまでの常識を覆されるという流れ。ラノベにある電波な彼女的ラブコメか~と思ったらそれはブラフというか見せかけというか、予想していた展開の真逆ともいえる方向に。
あれ?あれ?と思っていたらいつのまにそんな話に、いうかんじで。考える間も与えず急展開で目が離せなくなります。やられたという感じ。蓋を開けてみたらSFというか箱庭ものというかな内容に。しかし気恥ずかしくなるようなラブコメ要素が切迫した状態においてもきっちり入ってるあたりはすばらしい(笑)
ベクトルが斜め上なテンションの世界観においての青春ものといっていいのかな。どう話を転がすのかも気になるタイトル。
原作:桜井慎 / 作画:村上真樹
ガンガンコミックスオンライン全6巻 / スクウェアエニックス
ジャンル:少年・SF・ラブコメ / 好み度:★★★☆☆