2011年7月に刊行された旅する缶コーヒーに未収録作品2話を加えた再発売版。
元グラビアアイドルの帰郷とともに蘇る恋した相手と缶コーヒーの思い出、缶コーヒーが繋ぐ父子の再会、女の友情を含めた複雑なる心情、略奪愛の末結ばれた相手への懐疑、などなど。とある大人たちの日常の中の出会いや別れ、人間関係に伴う湧き上がる感情といった、日常の中の少しばかりドラマチックな一幕を切り取ったオムニパス。
どの話にも様々な形で缶コーヒーが抒情のアイテムとなっています。フィルムの一部をきりとったがごとくの構成だからかオチや結末が明確ではなく、このあとは想像にお任せ的な話も多々あります。それらも含めて味のある作品群だと感じました。読み物としてのインパクトを押さえつつ、読者に対するあからさまな押しつけがないリアルな空気感の描写がかなり好みでした。
マキヒロチ
マンサンコミックス全1巻 / 実業之日本社
ジャンル:青年・ドラマオムニパス / 好み度:★★★★☆

旅する缶コーヒー (マンサンコミックス)
マキ ヒロチ
しかし表紙の絵は前のほうがよかったかなー。なんとなく。なぜ再発売なのかと思ったらティファニーで朝食をがドラマ化するからか。なるほど。ちなみに旧版は電子書籍で読めます。
マキ ヒロチ
しかし表紙の絵は前のほうがよかったかなー。なんとなく。なぜ再発売なのかと思ったらティファニーで朝食をがドラマ化するからか。なるほど。ちなみに旧版は電子書籍で読めます。