ふだつきのキョーコちゃん 山本崇一朗

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主人公の男子は目つきが悪くいわゆる不良的な振舞いをするために不良とか狂犬と認識されている。そして美少女の妹に寄ってくる男子の排除が徹底しているためにシスコンヤンキーと呼ばれている。その言葉を聞くたびに主人公は否定するが・・みたいな下りで始まる。
ネタばれになりますが、実は妹はキョンシーで、人に咬みつき血を飲まねばならない体質になってしまっていて、大きなリボンがいわゆるお札の役割をしており、リボンが解けてキョンシーの性質が表に出て主人公以外の人間に咬みつかないよう主人公が注意を払っているという設定。話の軸としては妹の秘密を周囲にバレないようにしつつの兄と妹各々の恋愛とか兄と妹のやりとりとかになるのかな。
妹は普段は勝気なタイプだがリボンが解けると兄に対しては素直になるというツンデレ系の妹、加えて主人公の片思いの相手であり、主人公の周囲の評価とは違う主人公の本質をなんとなく理解しているというか兄妹に好感を持っているというかなおっとり系メガネ委員長が、物語のヒロインとしていい役割を担っています。好きな娘相手の主人公の空回りっぷりとか妹に対するお兄ちゃんぷりとかほっこりするなあ。
誤解とアクシデントとあるある日常を上手く組み合わせての学園+兄妹+ラブコメとしていい塩梅に仕上がっている作品。

山本崇一朗
ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル全7巻 / 小学館
ジャンル:少年・学園 / 好み度:★★★★☆