一人暮らしで料理をがんばることもなかったものの健康面などが気になるお年頃になった著者が料理をがんばってみるという料理エッセイ本。
ハンバーグや肉じゃが、野菜炒め、揚げものなどの基本料理をはじめ、出汁をとったり常備菜やお弁当をつくったり、今時のカフェプレートに挑戦してみたり、料理教室でスイーツをつくってみたり。
著者なりに調べて実践して、という過程に著者の一生懸命さが伝わる描写。成功したりいまいちだったりと成果が交互ってあたりがリアルだし、反省点とか成功した点とかきっちりまとめているのも良い。レクチャーというよりはほんとうに体験エッセイというかんじですが読んでいてほっこりします。幕間にある、料理用語とか料理の基本とかはわりと役に立つかも。いわゆるいまさら聞けない知識ってやつですね。
最後にはかなり手が込んでいるおもてなし(正確にはおもたせ)料理で〆られていてそれなりにスキルがあがっているのが実感できるところがいいですね。
フカザワナオコ / 角川書店全1巻
ジャンル:エッセイ / 好み度:★★★★☆
はじめてシリーズぽかったから同じ出版社かと思ったら・・さすが角川・・。