江戸を舞台にしたオカルトファンタジードラマ。人の心を食う影獣が存在する世界。影獣を祓う能力を持つ影祓師と影獣を力で退治する影狩人のみが対応できる。影祓師の家系の主人公は、父を影獣で失ったため無鉄砲に影獣に戦いを挑んでいた。しかし生まれつき低い能力を持って生まれたがため危険が及んだところを謎の影狩人の少年に助けられる。修行もかねて影狩人の少年に着いて行く主人公だが、というはじまり。
主人公は気が強く考え無しの無鉄砲な行動ばかりですが根は優しくまっすぐな女の子。父の死のことから力が入りすぎているし生来の能力値から戦闘には中々芽が出ませんが、癒し方面では才を発揮している模様。一方少年のほうは、影狩人とはたいていは幕府の管轄下に置かれるのだが、幕府に属さずマスコット的影獣と共に旅をしている模様。その理由は本編で明かされていきます。
いまのところ影獣退治を基軸に、主人公たち各々が抱えているものの紹介と出会う人たちとのドラマがメインかな。人間描写がくどくないのに丁寧で魅せる演出なのが印象的でした。２人の交流のシーンや各々の心情描写が心に響くかんじ。
シリアスアクションは構成が見事だし、コメディシーンではポップというかイマドキのコミカルさとほんわかさが出ているしで、シーンごとにメリハリが利いていて話に入りやすいというか読みやすいというか。物語の構成する技術が高いんだろうなあ。イマドキな柔らかい絵柄もとても好みです。
友藤結
花とゆめコミックス１巻 / 白泉社
ジャンル：少女・和風ファンタジーアクション / 好み度：★★★☆☆
１巻表示がないのですがなんか続きそうなかんじ・・？花とゆめコミックスはたまにあるからなあ。