疫病の流行により諸外国から封鎖された島国が舞台。情勢によりちあんが悪化、解放軍という名の暴徒が住民を蹂躙し主人公の女性は夫と子を殺され自身も片目を失う。復讐のため夫の形見でもある狙撃銃を持ち自警団に入る。
狙撃の腕が神がかっている隻眼の未亡人。政治背景や対立の状況もきちんと設定され、かつ主題であるミリタリー描写が綿密。遊びのない直球でシビアな軍事もの。ミリタリーものが好みの人には読ませる内容。
こちらも表紙の絵と本文の絵の印象が違うなあ。しっかりした筆致で寓話ものでも合いそうな絵柄ゆえか写実系絵柄とも違うメッセージ性が感じられるように思う。(説明ヘタですみません)
どうも世界観は同じで、エピソードによって主格を変えドラマストーリーを変えているかんじ?同じ戦場を舞台にしたオムニパスものというか。1巻ごとに副題が付いているのはそのためのよう。それゆえに様々なパターンの戦場・戦略ドラマを読めるし1エピソードが長くないゆえにこのジャンルに馴染みが少なくても続けて読めるなあと。
影待蛍太
アクションコミックス1~ / 双葉社
ジャンル:青年・ミリタリー / 好み度:★★★☆☆