突如地上に巨大怪獣が現れ、人々が逃げ惑う中一人の少女は怪獣に向かっていく。彼女は巨大化し怪獣を倒すのだった、という往年の特撮展開に主人公を少女にしたアクションコメディ。
主人公は宇宙人と融合というか共生しており、精神世界で意思の疎通は可能、中の宇宙人と二人三脚状態で怪獣を倒すという設定のよう。
主人公まりかは、おおらかで暢気である意味器の大きな気質。脊髄反射とまではいかずとも周囲の都合よりも己の欲というか望みに忠実に行動してるタイプなんだけど、深く考えることに慣れていないのか周囲にいいように使われている感もあるというかんじ。
怪獣と主人公の中の宇宙人との関係と目的が物語の伏線を、主人公の片思いの相手で変人が入っている少年は状況の分析や情報の収集役を担っており、わりとソツのない構成。
ドライかつドタバタなコメディではあるものの、いきあたりばったりでなく物語としての仕掛けもきっちり作ってある良作。
乳の増量とかおさげの髪型はそのままとかシュミの世界だなあ。昔、巨大な女の子が戦うアニメがあったけどそれよりは突き抜けていないかな。少女萌えというより特撮燃え寄りな印象。
伊藤伸平
アクションコミックス全8巻 / 双葉社
ジャンル:青年・コメディ / 好み度:★★★★☆