とある田舎町が舞台。夢に破れ出戻ってきた絵本作家の青年の家に、彼を神様だと言う幼い金髪の少女がやってくるというはじまり。それをきっかけに青年と少女は知り合い、また青年のペットである亀と少女も会合。亀と少女は日々の暮らしの中から哲学を語りあう。一話完結形式で各々のストーリーのテーマともいえる偉人の格言が最後に提示される構成。
絵本作家の心情や、少女を通して描かれる日常、哲学する亀のモノローグなど、優しく穏やかな雰囲気の中に人が生きていく中で生じるビターな部分も緩やかに描かれています。
語られる哲学の内容自体は奥が深く興味深く読めるのですが、主人公の小学生の少女の語り口がちょっとまわりくどく大人の口調という印象を受けたのが残念なところ。中学生か高校生あたりなら違和感もないんだけどなあ。もうちょい簡単な言葉で短く、だったらと思うのは求めすぎなのか。
たなかのか
ブレイドコミックス全8巻 / マッグガーデン
ジャンル:少年・日常ドラマ / 好み度:★★★☆☆