恋愛クラブ 他ボーイズラブ5件 

はちみつグラサージュ~執事、はじめました~ (アイズコミックス)
アオイ冬子
就活が思わしくない青年は、ハローワークで突然執事喫茶の店長にスカウトされ、結局働くことになる。美形ぞろいの執事スタッフに囲まれての執事修行の話。レーベル的にはBLだし、BL要素もあるにはあるが、執事喫茶のお仕事もののほうが主軸みたい。煌びやかで丁寧な作画は眼福。このテの女子向けの美形キャラによるお仕事ものは苦手分野なのだが、スタッフがなんのかのと主人公に優しい展開だったのもあり読みやすかった。あとスタッフの個性に外連味が少なかったのも大きい。にしてもライバル店のプリンスカフェってすごいな。リアルでもあるんかな。

臆病作家はそれを欲しがらない (アイズコミックス)
下條水月
大学からの友人で現在は幻想作家と担当編集の間柄のふたりの話。大学時代、編集の男性が作家にやたら親しげに絡んでくるので自分はゲイだと告げた後も縁は続き、現在に至るという経緯がある。作家は編集が好きだが編集は彼女持ちのノンケで・・という関係なので、編集の男性が作家に対する感情の変化を自覚するまでの流れ、作家が頑なに恋愛感情を持つ相手に消極的な理由が見所のよう。1冊まるまる使っているのでドラマ展開の読み応えはあるのだが盛り上がりはちょっと少なめかも。

アイツが王子で、俺が姫!? (アイズコミックス)
くろやまてる
表題作シリーズほか僕の嫁は上司です・恋愛オフサイド・お願い、おさわりは我慢してを収録したBL短編集。家庭の事情で幼馴染みの家に居候することになった主人公。主人公は幼馴染みは美少女姉妹だと思っていたらイケメン兄弟で、しかも彼らは主人公にベタぼれでなりふり構わないアプローチを受ける。主人公愛され3Pもの。話のパターンとしては王道で特筆すべきものはないがラブコメの質は高い。絵も線の処理が丁寧で読みやすく好み。攻が受にベタぼれで押せ押せ展開や描写多めの話などわりと多彩だったかな。

恋愛クラブ (アイズコミックス)
桜巳亞子
高校生の「告り屋」の3人のオムニバス。告り屋とは告白とか別離の宣言などの代行のこと。告白代行はリサーチして確実と思われる相手のみ請け負う。あるリサーチ対象を調査中に対象に惚れる告り屋とか、別れ話専門の告り屋の男子の話とか。どの話もラストの描写の手法は余韻があっていいが、えっおわり?ってなる人もいそう。正直、画面構成力がうまいと言える域じゃないからかなと思ったり。キャラ描写は好みなんだけども。3話目の話は少々わかりづらかった。というかうけとせめのキャラの区別がつかなかった(汗)うーん後日談もある1年の話だけだと単行本には足りなかったのだろうか。余談も余談だが懐かしい感じのする絵柄。ひょっとしたら同人とかで見たことあるひとかも・・?

ゼロ距離 (あすかコミックスCL-DX)
高城 リョウ
学生時代に常にキスされ絡まれ周囲から誤解を受けるなど散々な目にあった先輩の結婚式の招待状を受けた主人公が事故に遭いタイムスリップする。で自分はコビトサイズになり過去の自分と出会い先輩に関わらないよう助言するが・・。オカルトとタイムスリップとスイーツといろんな設定のごった煮。相思相愛だったけど1周目は選択間違ってたよ的な話でいいのか?BL的には萌え所満載なのかもだが話運びや設定が稚拙過ぎて個人的にいまいち。絵は美麗。巻末の4コマ漫画を見るに、オカルト部というシリーズの話の1つ・・なのかな・・??