一人暮らしの学生の青年の下に祖母から荷物が送られてくる。野菜の中にまじってはいっていたのは座敷童の少女・わらだった。
わらは座敷童的能力は中途半端だわ大食漢だわで幸福を招く妖怪というより手のかかる幼児そのものという。祖母も面倒で孫に押し付けた疑惑さえ浮上という始末。
まあ何のかのと同居することになりボケツッコミをしつつもそれなりに楽しい日々。さらに大家さん母娘、主人公のちょっとアブない後輩の女子も登場し、ほのぼのなんだかだるだるなんだかよくわからない絶妙な脱力感を伴うノリに。
わらが手のかかるどこにでもいそうなお子様キャラなのと、青年との擬似家族風景が見どころなのかな。すぐにばれる小賢しさやうかつさとか、何をするにも力いっぱいところとかリアルだなあ。青年が弱ったときの不器用で一生懸命な行動はいとおしい。結果大惨事となろうとも。
人間関係のパワーバランスなどの組み立てと人物同士のやりとりの空気が上手い。ほっこりしたり苦笑したり、ゆるっと楽しめるタイトル。
てっけんとう
まんがタイムKRコミックス全3巻 / 芳文社
ジャンル:4コマ / 好み度:★★★★☆