環境保護隊モッタイ9 矢上裕

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もったいないを旨とするエコロジストの青年は、将来の仕事も環境保護関連の仕事をしたいと、環境保護団体を見学していた。最後の見学先は環境保護隊モッタイ9という団体。そこに所属する人物たちは、もったいない精神はあるものの、その方向性はエコとはまったく違っていた、というはじまり。
どういうふうに違うかというと、若い人間が少食なのはもったいないと料理をたんまり用意したり、客寄せの着ぐるみに美女が入っているのがもったいないと断言したり、基地には巨大ロボットや最先端の施設があったり、といった具合。なんのかのと主人公は珍妙ともいえる団体に入ることになり団員たちのツッコミ役となりという流れ。
彼らのもったいないと熱弁することはずれているようでそれなりに意味があるような、人生や生活においての真理をついているような、いないような、というところがミソ。
終始コメディに徹するかと思いきや、著者のカラーなのか、さりげに浪花節というかドラマというかちょいシリアスな要素がはさまれています。主人公たちに敵対する団体を登場させており、それらとの決着で話をまとめるのかな。

矢上裕
フレックスコミックス全3巻 / ソフトバンククリエイティブ
ジャンル:青年・コメディ / 好み度:★★★☆☆