三十路男性が見合い相手として紹介されたのは16歳の女子高生。男性は絶対何かあると訝しむ。女子高生の家は代々早婚で、女子高生の高齢の高祖母(曾祖母の母)が生きているうちに女子高生が産む来孫を見せてやりたいというのがこの見合いの主旨だった。端から見ればとんでもない理由ではあるが女子高生当人は俄然乗り気。
男性は一旦断るも女子高生は男性の家に押しかけ女房としてやってくる。何のかんのと同棲・・というか同居することになる。
良き嫁として教育されていたので家事全般は達者、居心地のよい生活環境に馴染みつつ、祖母や母たち4代の面々による妻の心得をたたき込まれた女子高生のアタックに四苦八苦するってかんじかな。
ヒロインの影には祖母たちの入れ知恵があるというオチが多いかな。現代に則しているかわからないが理にはかなってるとこもあるなあと思うのはおばはんだからだろうか;昔は家事や夫への配慮や態度、女性の生理や夜方面の心得とかほぼ親なり祖母なりがきっちり教えてたんだろうなと思わせる内容。
ヒロインは家事や知識をたたき込まれスペックが高く男性がやり込められることも多々あるが年相応の恥じらいもあったりするというキャラがいい。男性の心境と女子高生への感情の変化の描写も巧い。家庭内(嫁姑・夫婦間)の世知辛いあるあるネタももちろんある・・(笑)
幼妻の押しかけ女房という記号にとどまらず、エロ方面のネタでも現実味があるというか地味に勉強になることが多いのが特徴。よく出来ている作品だと感じる。
後藤羽矢子
ぶんか社コミックス全3巻 / ぶんか社
ジャンル:4コマ・コメディ / 好み度:★★★★☆