2次元キャラ好きの典型的なオタク草食タイプの男子がひょんなことから男癖が悪いと評判の美少女と関わることになるというはじまりの学園恋愛もの。
女子のほうは噂通り?男子が常に傍にいるタイプですが、男好きというよりどこか現実とか周囲に対する興味が薄いゆえにフリーダムな行動をするという印象。主人公の男子はその行動にデリカシーのなさを感じてイライラするわけですが。
女子同士でつるまないタイプなので女子にはウケが悪く、また自分の時間が限られているみたいなことを主人公に告げたりと、伏線がけっこうあるみたいでどう消化していくかが見所か。話はあまり進まないタイプの構成のようですが要所要所の見せ場の演出は巧み。
周囲に理解されにくいタイプの2人による、一見ドライというか変り種な恋愛模様という印象。なんというか二人の関係性がつかみどころがないことこの上なく。それがこの作品の魅力の1つなんだろうけど。っていってたけど巻数を重ねていくにつれ徐々にキャラがつかめてきて愛着が湧いてきました。主人公男子の観察分析力がすごい。
那波マオ
KCデザート全12巻 / 講談社
ジャンル:少女・恋愛 / 好み度:★★★★☆