雨を降らせる能力を持つ第四公女はいやいやながらも国のために太陽王と呼ばれる王の元に嫁ぐことに。三年で世界を征服したという件の王は少年だった。
主人公の少女は特殊な能力を持つ貴族、相手は数年で世界征服した王、ロイヤル系の婚姻、と花とゆめ系では鉄板のファンタジーもの。相手は少年というところが目新しいか。
嫁ぎ先には重宝される能力を持つ一本芯が通ったタイプの主人公と、有能な側近や権力はあるが孤独な王を取り巻く、政治の基盤が脆弱ゆえのトラブルなど王宮内らしいエピソードを通して二人の絆とかが深まる様を描いていく模様。
ハラハラする度合いはいまのところ少なく、さほどひっぱらずに終息する構成のようでストレスが少ないようで、個人的にその読みやすさも好印象。
椎名橙
花とゆめコミックス1~ / 白泉社
ジャンル:少女・ファンタジー・ドラマ / 好み度:★★★★★