オークションハウス 小池一夫/叶精作 


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美術品のオークションハウスの企業に所属する鑑定士・柳宗厳の物語。
主人公は凄腕の美術品鑑定士なのだが、彼がその業界に身を置くのは
幼少期に両親が購入した名画を強奪し両親を殺した賊に復讐するため。
所属する企業の跡取り問題からの陰謀とか、件の事件の関係者から狙われるとか
まあ主人公にいろいろと火の粉が降りかかるわけですが、当人も復讐を
狙っているわけで、策謀と駆け引き、そして美術品鑑定の蘊蓄がすごい。
原作者の十八番な展開、濃い~ハードボイルドも堪能出来ます。
鑑定っていうのは美術の歴史を含めた知識は言うに及ばず、
化学知識が多分に必要なんだなあとしみじみ。
そうとう古さを感じるけど面白い。骨太だけど突拍子もないとは感じない
匙加減が良かった。
それにしてもほんと主人公と関係を持つ女性キャラの多いことよ。
ビジネス漫画ではお約束なんだろうけど。

作:小池一夫 画:叶精作
ビジネスジャンプコミックス全34巻 / 集英社
ジャンル:青年・サスペンス・業界 / 好み度:★★★☆☆