その地には呪われた双子の巫女の伝説がある。
神社の見習い巫女の少女が件の呪いを持つくくり憑きの巫女。
冒頭で自分を襲う暴漢に対し相手を気に病む少女。
案の定彼女を守る異形の手が暴漢たちを殺していく。
呪いに苛まれる主人公、
主人公の境遇を鑑み救おうとする神主の青年、
主人公に復讐を望むが後に行動を共にする業界の少女、
そして主人公の双子の姉。
登場人物が各々の立ち位置で巡るオカルト系人間模様なのかな。
漫画では定番の設定だが元が小説ゆえか、意外性のある展開やシチュエーションも多い。
冒頭の暴漢なんか完全にモブかと思いきや後の主要人物の関係者だったりとか。
物語の要素を無駄なく目新しくつないでいる構成は見事。
原作：姫野春 / 漫画：水木由真
アクションコミックス全３巻 / 双葉社
ジャンル：青年・オカルトサスペンス / 好み度：★★★☆☆