12歳で母を亡くし一人で生きてきた高校生男子は、突如自分を守るお庭番だという少年と遭遇する。
母親は死ぬ間際、父親が迎えに来るからと言い残すが父母は愛人関係で主人公は隠し子。
なので母が死んでもすぐには父は来ず。母の死後、主人公は、入った施設は環境がアレで脱走、
株で儲けて金銭問題を克服、高校は主席で合格して奨学金を得るという一人で立派に生きてきた主人公。
そんな彼が高校の入学式に唐突に見知らぬ少年がやってくる。少年は父親が遣わした護衛のお庭番という。
主人公は今さらなんだとばかりに拒否するが、少年はお役目のため、主人公から離れずべったり、
家事や根回しなどあらゆる方面で有能だが行きすぎた行動で主人公の生活に入り込み引っかき回す。
ある種のおしかけ女房ものと言って良いドタバタコメディ。
少年が主人公の護衛なのは、父親が超金持ちで跡取りを主人公にしたがゆえに命を狙われているから。
早々に父親が名乗り出なかった理由とかいろいろ整合性に欠ける部分はあるが、まあ話の取っかかりだし
追々明かされるかもしれないしでスルーしても問題ないか。
それにしてもこれでもかと暴走する展開がすさまじい。
勢いはすごいしそのドタバタ画面の構図とか演出とかのバランスは絶妙だなと感じる。
ただ主人公の行動に矛盾も感じたりしっくりこない面もある。
その矛盾も高校生男子の微妙な心情ってことなのだろうか。
絵は上手いというか好み。主人公ふたりのキャラ描写がいろんな意味で真っ直ぐで心地よい。
四位晴果
ゲッサン少年サンデーコミックス全12巻 / 小学館
ジャンル:少年・コメディ / 好み度:★★★☆☆