忍びよる恋はくせもの キリシマソウ 


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忍の家系の奏は幼少期より東城恵吾と共に育ち、誕生日を境に恵吾に絶対服従し常に側に仕える忍となった。
恵吾と同じ男子校に通うことになった奏は、宿敵とされる家の主人である詠士とも出会う。が、当の詠士は穏やかで明るい裏表がなさげな人物だし、恵吾とも気安い関係にあるようで主人公は軽く混乱する。恵吾にとっては敵とされる詠士よりむしろ叔父のほうが厄介な存在っぽい。
ちなみに主人公の奏は実は女子。主従関係のシチュエーションに、男子校に偽って女子がいるシチュエーション、奏の女子としての心情描写が盛り込まれる。
また初対面の出来事から詠士にとって奏は気になる存在だし恵吾の方もそちら方面では穏やかではないしで三角関係っぽい要素と、各々の家の人間の思惑なども含みつつ展開される学園ドラマってかんじ。
要素はいろいろ投入しているもののストーリーの進みはけっこう遅めな印象。
忍びが要素に入っているのでアクションシーンもそれなりにあるのだが少々迫力不足ではある。まあそこが主題ではないので気にすることはないのだが。
絵はめっちゃ綺麗。乙女ゲーが好きな人に好まれそうな絵柄。線画の処理も丁寧。

キリシマソウ
ビーズログコミックス全5巻 / エンターブレイン
ジャンル:少女・学園・ラブコメ / 好み度:★★★☆☆