黒子のバスケ 藤巻忠俊 


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新設校を舞台にした高校バスケもの。
部の新入生勧誘の場でバスケ部にはアメリカ帰りの逸材と
存在が認知されにくい質の男子が入部を希望する。
後者は中学バスケ界においてキセキの世代と言われる伝説の逸材が五人そろったバスケ部に
在籍し、その五人が一目をおいたとされる幻の6番目ということがわかる。
アメリカ帰りの、後にコンビを組むであろう男子に主人公は男子の影になると伝える。
実質二年目でそれなりに実力はある面子に正反対の気質を持つ新人コンビ、
そしてトレーナーである父を持ち一瞬で身体能力がわかる同じ学生の女子監督という
主人公側チームに対し、敵となるのは各々別々の学校に進学したキセキの世代が
在籍する学校、という構図が出来ている。
縁の下の力持ち要素が主格となるというのは好みの設定だし、
影だけで終わらないというのも物語の主題なのだろう。
スポーツものではあるが少年誌だからかちょこちょこ漫画的な極端な演出や設定があるタイプ。
各々のキャラのドラマもきちんと掘り下げてると思う。
総じて登場人物たちはスタイリッシュな面々がそろっており試合以外の砕けたノリも結構ある。
この辺は女子受けするだろうしスポーツものとして余分かも知れないがやっぱり好い。
余談だが巻を重ねるごとに絵柄が変わるというか絵が達者になっていくなあ。

藤巻忠俊
ジャンプコミックス全30巻 / 集英社
ジャンル:少年・スポーツ / 好み度:★★★☆☆