同居する翻訳家の女性とシングルマザーとその息子、
下階に住む男性が織りなす疑似家族ドラマ。
主人公の翻訳家の女性は保育園へこどもを迎えにいく。
といっても彼女のこどもではなく同居人の女性の息子。
主人公と同居人の女性はかつて恋人同士で同棲していたが
突如相手が失跡、再会したときは息子がいるシングルマザーだった。
で、現在は二人と子供は同居生活中。そして階下には懇意の男性が住んでおり
しょっちゅう彼女らの部屋に立ち寄るので彼も実質同居しているといって良い。
ちなみに階下の男性はシングルマザーの息子の父親の元恋人という。
隙間を埋めるように共にいるものの、登場人物たちはみな不器用っぽく、
おぼつかない漠然とした不安を抱えているかんじ。
登場人物の過去の関係性の設定と現在の展開の組み立てや、
大人3人にこども1人という配置も巧いと思う。
緩慢な日常描写と各々の尋常描写が絶妙。
鳥野しの
フィールヤングコミックス全6巻 / 祥伝社
ジャンル:女性・ドラマ / 好み度:★★★☆☆