悪食のマリア 要龍 


悪食のマリア をAmazonで見る

選ばれた者だけが通えるという全寮制のミッション系の学園が舞台。
そこに通う学生の一人のヒロインは幼少期に事件に巻き込まれ
奇妙な夢をたびたび見るようになっていた。
ミッションならではの同年代の少女たちの学園生活の描写の後、
教師とシスターと学生たちが食事中に停電が起きる。灯がつくと、
学生の一人が何かに喰われたように切り取られた無残な姿で死んでいた。
学園の責任者らしき青年も事態に冷静で奇妙。
事件を抜きにしても、というか死んだ当人も含め生徒達はどこか奇妙な
ところというか言動があり、主人公自身も意味深な言葉を吐く。
殺したのは学園に棲む別の何かなのかそれとも学園に所属する人物か。
どういう展開にもっていくのか先が読めないという点では巧いと思う。
読み手側に状況を把握させないためにしても、
主軸に関係あるのか疑問なシーンがわりと多いし、
登場人物のキャラがわかりにくいというか馴染めない部分が多く、
個人的にはまとめて読みたいタイプのタイトルだった。
表紙の絵には惹かれたのだが本文の絵は今ひとつ魅力を感じなかった。

要龍
アクションコミックス1巻 / 双葉社
ジャンル:青年・オカルトサスペンス / 好み度:★★★☆☆