路傍のミオ 小池恵子 


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評判の占い師だった亡き祖父の店を守るため、祖父の形見の占石を持ち跡を継いだ女子高生。
形見の占石は不思議な石で持ち主だけが会話でき、ズバッと未来を当ててしまう上にかなりの毒舌。
主人公は本来泣き虫で口下手ゆえ、石の言葉をまんま伝えてしまいお客は怒ってお金を払わず
店を出てしまう・・を繰り返す。
そんなお店の主人と石、常連の?冷やかし客も含めていろんなお客や同業者など
いろんな人たちとの交流を描いた4コマドラマコメディ。
占いは良く当たるだけではダメ。そのまま伝えてもダメ、遠回しすぎてもダメ、
相手によって言い方を変える、などなど話術のテクニックがほんと必要なんだなあ;
まあカウンセリングみたいな側面もあるからか。
石の毒舌っぷりはきっついけど的を射てるだけに石とお客との板挟みだし
その性格ゆえに不器用にお客を怒らせてしまうエピソードが続くのは
共感できる上にちょっとしんどい;
著者の話は難儀で不憫なことが続く中でちょっと嬉しかったり優しかったり
するエピソードがあるよなあ。この作品ではほんと顕著な気がする。
がんばる健気な主人公を応援したくなる。

小池恵子
バンブーコミックス4コマセレクション全2巻 / 竹書房
ジャンル:4コマ・コメディドラマ / 好み度:★★★☆☆