アンティマギア 藍屋球 


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暴君に乗っ取られ、王子は行方不明・姫は暴君の傀儡となった騎士の王国。
絶望しかなかった姫の前に、行方不明だった兄王子が現れる。
彼はある秘術を持って暴君を滅するが、その禍々しさと以前の王子との
言動の乖離から国の重鎮達は王子を怖れ・・。
主人公の王子が復讐と王国奪還に使った力は生き物を巨大な太古の姿に戻す
力という召喚というか生体変化な術。
で、人が変わったように見えたのは力の代償が自身の記憶という設定だからという。
国を奪還したのに国の重鎮達に殺されそうになるし同じ能力を持った敵は現れるし
妹姫は戸惑いつつも兄を信じているのが救いだったがえらいことになるし;
主人公に向けられる厳しい状況やら敵意やらが次から次へとやってきて
息をつかせぬシビアな展開が続く。
ファンタジー設定は一捻りあり、興味深い。
物語は壮大だが骨組みはシンプルな印象で読みやすい。
絵は綺麗で表現力の幅が広いように感じる。

藍屋球
MFコミックスジーンシリーズ全2巻 / メディアファクトリー
ジャンル:少女・ダークファンタジー / 好み度:★★★☆☆