弁護士のくず 井浦秀夫 


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品行方正な法律事務所に所属する破天荒な男性弁護士を主人公にした裁判ドラマ。
所長は生真面目に正論を語り実際有名な法律事務所が舞台。
新人の女性弁護士が依頼人に真摯に対応する傍らで先輩の主人公弁護士は斜に構えて
ぶっきらぼうな口調で茶々を入れる・・という場面で始まる。
新人は常識的に考えて先輩弁護士に反発するも、先輩弁護士が一枚も二枚も上手で、
結果として先輩弁護士の力量で裁判に勝利するという展開。
新人が突っ走って読み違えを起こしたら主人公弁護士が口を挟むというかんじかな。
1エピソードがさほど長くなくいい案配の量なのと、
なんのかのと事案を良い方向に解決する結末なので読後感が良い。
主人公弁護士はいわゆるたたき上げというか経験豊富ゆえの観察眼があり
口調はともかくアドバイスは的確で言われた相手の心に確実にささる。
エリート気質や真面目な新人では見えないところが見えるタイプというべきか。
人間関係のトラブルが主軸だからか結構人情ドラマの様相も呈している。
読んだ人みんな思っただろうがあえて言うと主人公はビートたけしにしか見えませぬ。

井浦秀夫 / ビッグコミックス / 小学館
弁護士のくず(九頭)全10巻 / 弁護士のくず第二審11巻
ジャンル:青年・業界・ドラマ / 好み度:★★★★☆