亡き母の思い出から、こどもに料理の楽しさを伝えたくて
こども料理教室をはじめることにした主人公の女性。
ビラ配りなど広報活動もがんばるが中々生徒が集まらない。
そんな中、ビラを拾った父子家庭の少年が最初の生徒となる。
少年の父は料理はさっぱりで、亡き母の代わりに自分が料理を
作りたかったようだ。
料理教室で徐々に料理を覚えた少年は父に料理を振る舞う。
そして父親も主人公の料理教室に参加し、主人公に好意を持ち始める。
主人公がこどもたちに教える料理が話の軸。
料理教室での描写はとても丁寧で充実している。
人間ドラマ方面は、料理教室の進退とか主人公を中心とした恋愛模様などかな。
絵柄も話運びもビジネス漫画らしいというかんじ。
まあそういうレーベルでの連載だからなんだけども。
男の料理漫画より馴染みやすいというか作りやすいというか
実際に作るお手本にしやすいレシピが多く、実用としては有意義だった。
ドラマ方面もわりと王道で読みやすい。
真っ直ぐな気質な主人公は若干つくりすぎな気もするが、
このジャンルで女性が主人公だとこういうキャラが多いのかもしれない。
個人的には最後まで楽しく読めた話だった。
魚戸おさむ
ビックコミックス全10巻 / 小学館
ジャンル:青年・ドラマ・料理 / 好み度:★★★★☆