ぼくの奥さん 樹るう 


ぼくの奥さん (アクションコミックス)をAmazonで検索する

西欧中世?っぽい世界観。病弱な商人の五男坊にやってきた縁談は、
田舎貴族の野生児のお姫様だった、という4コマ漫画。
主人公は病弱な五男坊。それなりに大切にされて育ったものの
実家の諸事情により半ば強引に他家に婿入りが決まる。
相手の肖像画(見合い写真)は赤ん坊であるなど不安はあるものの実家に居場所もなく
、同い年であると聞く許嫁の元へ向かうが・・。
お相手は、幼少時に行方不明になり発見されるまで獣に育てられていた野生児の少女だった。
いわゆる少女エルザなヒロイン(・・・って狼少女って今の人は知らないか・・?)
事情が事情なだけに人間生活にはなかなか馴染めないが両親は娘を溺愛、
なんのかのと主人公とヒロインの相性は良い、主人公と兄弟との関係などバックボーン設定が丁寧。
つかそれを4コマのネタとしているとも言えるが。
シビアな背景もあるがおおむね人間関係もエピソードもほんわかとしていて優しいので和やかに楽しめる。
主人公とヒロインの距離が紆余曲折の末その距離が近くなっていく過程がとても可愛いし、
人の縁ってうまく繋がると幸福だよなあとしみじみ感じる。
作中、ヒロインが幼少時に行方不明になった原因も明確化し、
育ての親たる獣のエピソードも絡めてゴールインまで丁寧に描かれる良作。

樹るう
アクションコミックス全1巻 / 双葉社
ジャンル:4コマ・ラブコメ / 好み度:★★★★★