実は私は 増田英二 


実は私は (少年チャンピオン・コミックス) をAmazonで検索する

ごく普通の男子高校生は、考えが他者に筒抜けしてしまうタイプ。
秘密にしたいことができない一方で裏表が作れないゆえに信用もされているかんじ。
そんな主人公が秘かに懸想しているのは他者とちょっと違う雰囲気を持つ可愛いクラスメイトの女子。
好意ゆえに彼女に目が行ってしまうが相手と死線が合うこともままあり・・って
甘酸っぱい青春系イベントからの、女子の秘密がわかってしまうのだがその秘密がファンタジー系という。
いわゆる人外要素がある学園ドタバタラブコメディ。
女子とふたりだけの秘密を共有できたはいいが、
主人公は隠し事ができないという要素がこの作品のドタバタコメディの肝であり、
すれ違いと勘違い、誤解・曲解をうまくコメディに昇華していくタイプの話。
メインヒロインのみならず、次々とそういう人に言えない秘密を持つ女子達が出てくる構成。
基軸はよくある設定なのだが、感情表現が大仰ではなく、かといって淡々とでもない。
メリハリがあり落とし方の巧いストーリー構成と、好感が持てる堅実さを覚える人物描写が魅力。
全然関係ないがメインヒロインの訛りは懐かしさを覚える。

増田英二
チャンピオンコミックス全22巻 / 秋田書店
ジャンル:少年・ラブコメ・学園 / 好み度:★★★★★