言い間違いは聞き手の粗相 (バンブーコミックス 麗人uno!コミックス) 案丸広
勉強・運動・恋愛において競う幼馴染みでライバル同士のBL。ライバルといっても優秀だが秀才系で平凡タイプの祐介はスかした王子系のさつきにどのジャンルでも勝ちきれない日々。そんな中、さつきが争うのをやめると言いだし、なんのかんのとその真意を知り・・って展開。素直じゃないというかわかりにくい一途さを持つ受にほだされた攻というかんじかね。BL描写は思春期男子の必死さが出てて萌えた。至るまでの展開は若干性急さも感じるが短編で定番のスタイルでソツがないと思う。絵は一般ジャンルでも違和感のないタイプ(どういう表現だ)個人的には絵柄も読みやすく描き慣れているような構成が好きでした。同時収録はヒミツのハーレム・米田、思い煩う!。アラビアンファンタジーぽい世界観の話と妄想が現実になる系?の現代劇かな。★★★
あいされすぎコンフュージョン (バンブーコミックス Qpaコレクション) 日高はる
表題作シリーズ2作、フェチも過ぎれば恋となるシリーズ2作、あとは余談的な?漫画が収録された内容。表題作は潔癖症男子ががさつな同級生に懐かれほだされていく話。潔癖男子が明確な好意を自覚しないままHになだれ込む展開なもんで恋愛ものとしてはぼんやりとした印象も。うだうだやってるラブコメとして読んでる間は良いんだけど。絵は綺麗でH描写は萌える。短編というのもあるがキャラ設定がちとぶれてる気がしないでもない。同時収録シリーズは足フェチの話かな。こちらもわりと勢いというかなし崩し的展開かなあ。絵はとても綺麗でキャラ描写は可愛い。個人的には小話のほうが好みだったかも。★★
ひずむ三角、ほどけて絡む (バンブーコミックス Qpaコレクション) 碗島子
童貞卒業したい市村、文武両道のイケメン大庭、大庭の幼馴染みで市村と寮で同室の引きこもり男子の蔵。この三人が織りなすややこしくてめんどくさくて愛おしい関係を描いた青春BL。イケメン大庭に気に入られセクハラされたり同室の蔵にうざがられる日々を過ごす市村、という構図。アホというか思慮が足りないというかデリカシーのない市村、ぐいぐいと狡猾に自欲のまま話を進める大庭、置かれた状況からネガティブというかねじれているというか面倒くさい蔵。このこんがらがった展開は最近ではあまり見ることがなくてけっこう新鮮に読めました。好みは別としても(笑)3人の心情描写は読み解くには複雑で共感しにくく純文学を読んでいるよう(褒めてます)。★★★