メテオライト他BL3件 


夏の終わりのサリー (バンブーコミックス 麗人セレクション)  吉池マス
表題作ほかあなたにあげる・夏の終わりのサリー・髪結い亭主・ふわふわ亭主・珍奇男・夏の俺たちを収録した作品集。表題作シリーズ一作目はお笑い大好きな美形俳優と芸人で中華料理屋の青年の話で俳優は事務所社長と出来てるけど中華料理店の青年に惚れて・・というかんじ。実は料理屋の青年と社長にはとある過去があることがわかる。で、表題作は社長と芸人の学生時代の話でふたりとも同じ人物に惚れていてという話。各々髪結い亭主・ふわふわ亭主は、三年前死んだ組長の娘がなくなり彼女の旦那という青年が双子のこどもを連れてきてという話。組の構成員である主人公がひょっとしたら双子の親?かも?って伏線があるけどふわっとおわったなあ。どの話もBL描写も多めでそちらも堪能できるがそれ以上に人物相関が巧みで恋愛ドラマとしてもうまく組まれているなあと感じる。★★★★


メテオライト (バンブーコミックス Qpaコレクション) 松崎司
表題作ほか飲み屋とワイシャツとオレ・毒蛇と乳首を収録した作品集。表題作は、今をときめく20代の人気俳優と俳優のファンのアラフォーのしがない清掃員のお話。視点は受の清掃員側。コンビニでファンの俳優と知り合い夢見心地、だが自己肯定感が薄い受だがグイグイくる憧れの相手とトントン拍子で深い仲に。攻の積極的なアプローチにたじろぐ受おじさんの図が良い。あとの話は、リーマン萌えの呑み屋マスターと彼の理想が服を着た常連客の話と、会社の金をFXで溶かしてヤクザに借金、融資の条件に乳首調教され、という話。どの話もお道具や肉体の部位萌えなどさりげに(?)フェチ要素が組み込まれているのが特徴か。絵柄はガテン系ドストライク。BLというよりガチ系寄りだが面白い。余談だけどこの著者ってアマチュア時から読んでいた人?と思ってたらやっぱりそうだった。★★★


青春カノン (花恋コミックス)  井上マサト
実家のパン工場を継ぐため音楽を諦めた主人公が学生時代の吹奏楽部の同窓会で同級生と再会、告白されて・・という話。吹奏楽部と相手がホストってのは関連があるのかないのか。チャラ男とメガネ生真面目男という絵面とか吹奏楽部の要素を入れたかったのかなあと思ったり。絵は綺麗で好みだしBL展開自体は楽しいかった。同時収録はゆううつトランペット。どちらの話も定番の青春的なドラマ展開という印象。若干女々しいノリも受けるが悪くない。★