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■ラグトニア

潮見知佳

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他者の命の一部を奪い力とする魔術師が存在する世界。自分と大切な人々の命を取り戻す霊衛師となった少女と、浄魔の霊剣であるイグリースを持つ青年の旅と戦いの物語。
西欧ファンタジーな世界観。その世界での魔術師とは、魔術師は他者の命の一部を吸い取り自分の力とし魔物や魔術を駆使する存在。それに対抗できるのは、イグリースと呼ばれる剣を持った霊衛師(リージアン)のみだという。
主人公の少女は、魔術師の襲撃を受けた国の王女で、死にかけたところを霊衛師の霊と同化し霊衛師の力を得て魔術師を探す旅に出る。そして同じく自分の目を奪った魔術師を探しイグリースを持った大男と出会う。イグリースとリージアンがそろわなければ魔術師に対抗できないということで共に旅に出ることになる2人という展開。
ただの退魔ものではなく複雑な人間関係がからんでいたり、魔術師を倒せば万事OKというわけでもない捻った設定が魅力のタイトル。特に魔術師が命の「一部」を奪うという理由の設定がうまいなあと。
複雑ではないですがけっこう凝った設定で既存のファンタジー活劇ものと違う内容ではないかと。
1巻末には潮見のバロン的日常茶飯事収録。大型犬があほになると苦労が絶えない・・。

コミックスでも語られていますが、同人誌で発表された作品のリメイク作品。懐かしい、というかアマチュア時代のこの作品を読んで著者のファンになり商業デビューされたときは喜んだクチです。
というわけで以下はその差異についての感想になります。
1巻目は同人誌のときとの時間の開きが大きいせいかほとんど別物。ぶっちゃけていうとこの巻の話は同人誌のほうが面白かったかなー。活力があるというか。2巻目はあまり差異を感じませんでしたが。
同人誌版と設定が微妙に違うから違和感を感じるのはしょうがないですね。まあ同人誌版のノリでいくとあとからいろいろ矛盾が出てくるし、霊衛師との同化の設定を考えるとリメイク方法は間違っていないんですが。
新旧を見比べるとやはり技術的には商業版のほうが格段に上ですね。ファルナの王女時代のエピソードでは同人版より「王女らしい」雰囲気が出ていますし、同人版とまったく違うキャラデザになった脇の女性も商業版のほうがしっくりきますし。しかしカルダスがイケ面になって熊面じゃなくなったのは・・やはり不満(笑)
ただアクションという面でみると躍動感が減ったかなあと。商業では現代もの中心に発表されていたしアクションシーンもありましたがファンタジーよりおとなしめな描写ばかりだったからかも、と勝手に感じたり。

潮見知佳
Feelコミックスファンタジー全4巻 / 祥伝社
ジャンル:少女・ファンタジー / 好み度:★★★★★おすすめ

おすすめ , 作品名ら・わ行 , 著者名さ行 [ 少女漫画 ]








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