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■薄荷廃園の主人と執事。

なるしまゆり

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天変地異の起こった直後の世界。怪盗として生きる青年・七騎が偶然侵入した薄荷公路邸には奇妙な「坊ちゃん」がいた。彼に興味を持った少年は執事として屋敷に入るが・・。
天変地異が起こり荒廃した街。懸命に復興する中、孤児たちが入れられる施設・少年教育再生施設が存在した。その施設はよりよい人材を作るという名目で2人1組で互いに競わせる場所だった。矜持を踏み躙られるその場所から脱走し怪盗として生きる青年七騎は、ある日仕事でしくじり、偶然侵入した古びた屋敷で奇妙な「坊ちゃん」に出会う。
かつて施設でバディを組んでいた青年に脅される身のまま、坊ちゃんに興味を持った七騎は執事として屋敷に入るという展開。
不思議要素を含んだ人間ドラマといったところか。かつて怪盗だった執事と坊ちゃんの出会いの話と、その後新しく屋敷に入ったメイドの少女の話の2本立て。
天変地異が起こった時代という設定は、少年教育再生施設の内情の設定や未成年がメイドとして雇われるという経緯を自然にするためなんだろうなー。普通の現代日本の設定だと問題ありまくりだろうし。あと著者の他作品の世界観とリンクしているのかも。
ネタバレしますと、奇妙で浮世離れした「坊ちゃん」は実は人ではありません。屋敷の老主人の宝物と関係した存在です。エピソードの最後にそれがわかるという構成。
やはり著者の人間描写は濃いです。そしてやっぱりネームが心にずしんとくるなあ。
キーワードは「命の誇り」。モノでもヒトでも本当の価値とはそれに対する想いによって生じるもの、ということ。
そういえば、これも執事ものになるのかと気がついたのは購入してからかなり後でした・・・(笑)昨今ブームになっている執事ものとはちょっと違うかも。個人的にはこのタイトルの坊ちゃんと執事の微妙な関係は興味深いのですが。

なるしまゆり
あすかコミックスDX全1巻 / 角川書店
ジャンル:少女 / 好み度:★★★★★おすすめ

雑誌掲載ではちろちゃんの出る短編のほうが先だったので掲載順に違和感・・・。

おすすめ , 作品名は行 , 著者名な行 [ 少女漫画 ]








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